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昆虫とイネ科の植物の深い関係を探る!身近な植物から広がる学びの世界

お子さんと昆虫採集に出かけると、色々な発見があって楽しいですよね。でも、ただ虫を捕まえるだけでなく、少し知識をプラスするだけで、昆虫採集はもっと面白くなります。
今回のテーマは、私たちの身近にある「イネ科の植物」と昆虫たちの切っても切れない関係。イネ科の植物を学ぶことで、昆虫採集が10倍楽しくなるだけでなく、昆虫採集や昆虫飼育と普段の生活が結び付きお子様の関心が広がること間違いなし!
私たちの食卓に欠かせないイネ科の植物と、それを食料とする昆虫たちについて紹介します。

イネ科の植物とは?その特徴

昆虫採集や飼育をする上で、イネ科の植物の特徴を知っておくと、ぐっと観察が面白くなります。特に注目すべきポイントは以下の3つです。

  • 葉が細長い
  • 葉には縦方向に葉脈が走っている
  • 花は目立たず、穂に実をつける

これらの特徴から、イネ科の植物は葉がシュッとしていて、秋になると穂先に実や種をつけるイメージを持つと分かりやすいでしょう。

身近なイネ科の植物

イネ科の植物はさまざまな種類があり、私たちの身近なものがたくさんあります。

例えば、毎日の食卓に並ぶお米(稲)や麦、トウモロコシもイネ科の植物です。また、公園や原っぱでお馴染みのエノコログサ(猫じゃらし)や芝生もイネ科の仲間です。

道端に生えている雑草の中にも、イネ科の植物はたくさんあります。お子さんと一緒に探してみるのも楽しいかもしれません。

イネ科の植物で見つかる昆虫たち

昆虫採集のコツは、昆虫の好きな食べ物がある場所を探すこと。多くの昆虫にとって、イネ科の植物はご飯であり、すみかでもあります。つまり、イネ科の植物が生えている場所は、昆虫採集の絶好のスポットなのです。

バッタ系の昆虫

昆虫採集で人気のショウリョウバッタやオンブバッタなどのバッタ系の昆虫もイネ科の植物を好んで食べます。バッタ、イナゴ、キリギリスなどはイネ科の植物が多い草地でよく見たり、草のなかで虫取り網を振ってみたりすると見つかります。
また、草地の中を歩くとバッタはジャンプするので、見つけることができます。

バッタ系の昆虫は主にイネ科の植物をバリバリ食べます。
この後紹介するアブラムシやチョウの幼虫は葉や茎から汁を吸うので、比較すると新しい発見もあるでしょう。

バッタを飼育するときも、捕まえたあたりに生えているイネ科の植物をあげるようにしてください。

アブラムシ・テントウムシ・アリ

アブラムシはイネ科の葉っぱや茎から栄養たっぷりの汁を吸います。

アブラムシがいるところでは、テントウムシやアリもよく見られます。テントウムシはアブラムシを好んで食べ、アリはアブラムシが出す甘露(かんろ)という甘い汁が好きなので近くにいます。

テントウムシは、アリが近くにいるとアブラムシを襲うのをためらうことがあります(アリがテントウムシを攻撃することがあるため)。そのため、アリはアブラムシのボディーガードをしていると表現されることもあります。アリはアブラムシを保護する代わりに甘露をもらっており、アリとアブラムシは一緒に力を合わせて生活しているといえるほど密接なため「共生関係にある」という言い方をします。

イネ科の植物を食べる昆虫と人間の関り

イネ科の植物の栽培成功=農耕の開始・文明の興り

人間にとって重要な食糧である米・稲や麦と、トウモロコシを加えた、稲、麦、トウモロコシは世界の三大穀物と呼ばれ、世界中の人々の重要な栄養源となっています。
イネ科の植物の栽培は、農耕の始まりであり、文明の発展に大きく貢献しました。

歴史の授業で習うように、日本の縄文時代の発展や古代文明は、稲、麦、トウモロコシなどのイネ科植物が栽培され、安定した食料供給が可能になったことで栄えました。
それだけイネ科の植物は人間の生活・歴史に大きな影響を与えてきたのです。

昆虫による食害問題

一方で、イネ科植物はバッタなどの昆虫にとっても重要な食料であり、米や麦などが食害を受けることは、人類の歴史において度々大きな問題となってきました。

現代の日本では、昆虫による食害で飢えることはほとんどなくなりました。しかし、歴史を振り返ると、また世界に目を向けると、昆虫による食害は依然として深刻な問題です。
私たちが普段、昆虫による食害の影響を意識せずにいられるのは、長年にわたる対策の積み重ねと技術の発展、そして農家の方々をはじめとする関係者の努力のおかげです。

まとめ

この記事では、身近なイネ科の植物と昆虫たちの深い関係について解説しました。

イネ科の植物は、私たちの食卓に欠かせないお米や麦だけでなく、公園や道端で見かける雑草まで、多種多様な種類が存在します。これらの植物は、バッタやアブラムシといった昆虫たちにとって重要な食料であり、すみかでもあります。

イネ科の植物の特徴や、そこに集まる昆虫たちの生態を知ることで、昆虫採集はさらに楽しく、学びの多い体験となります。また、イネ科の植物と人間との関わりを学ぶことは、食料の大切さや歴史への理解を深めることにもつながります。

この記事を通して、お子様が身近な自然への興味を広げ、学びの楽しさを発見するきっかけとなれば幸いです。

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