3月になると暖かい日も増えてきて、そうかと思うと寒い日に戻る三寒四温を体感する季節となります。
昆虫にとっても冬眠していた虫たちは目覚め、卵で越冬していた虫たちは孵化が始まる季節となります。
太陽の周期に合わせた暦の二十四節気では3月のこの季節に啓蟄(土に籠もっていた虫が目覚めて出てくる季節)があります。
春の昆虫採集シーズンの始まりです。
この記事では昆虫採集初心者向けに「親子で楽しむ昆虫採集」をテーマに情報を発信しています。
- 子どもが昆虫が好きだけど、親が詳しくない。どうして良いかわからない。
そんなお悩みを解消し、親子でたくさん学び、たくさん思い出を作るサポートをいたします。
原っぱでの春の昆虫採集
どんな原っぱを探す?
春の原っぱでの昆虫採集は、原っぱの中でも日当たりのよい場所を探します。
昆虫は外の温度を取りいれて活動する変温動物なので、日光浴をして体温を高めたほうが昆虫自身が活発に活動できるので、日当たりの良い暖かい原っぱに集まる傾向があります。
冬眠から目覚めた虫探し
クビキリギス
春の昆虫採集で1番楽しみなのはクビキリギス。
体長5cmほどのキリギリスの仲間で、バッタに似ています。

クビキリギスと次に紹介するツチイナゴはバッタの仲間ではとても珍しく、成虫で越冬します。そのため、春に越冬場所から目覚めて活動を始めると、他のバッタがまだ幼体の時期に、クビキリギスやツチイナゴはしっかりとした大きな体をしているのです。
ツチイナゴ
春の昆虫採集で2番楽しみなのはツチイナゴ。
3月・4月に見つけて、トノサマバッタ!?と思ったら、そいつはツチイナゴです。

ツチイナゴの見た目の特徴は、目(複眼)の下に延びる模様。
涙もようのように見えるのが特徴です。
ナナホシテントウ(テントウムシ)
クビキリギス、ツチイナゴとかっこいい昆虫に続いて、かわいい昆虫ナナホシテントウ(テントウムシ)です。
テントウムシは成虫のまま越冬するものと、卵や幼虫で越冬するものがいます。
成虫で越冬するテントウムシは、落ち葉や枯れ木の下、石と土の間など風をしのげるところで隠れるように越冬します。

テントウムシは暖かくなると活動的になり、明るいほうへ向かっていく習性があります。
昔の人は「おてんとうさまに向かう虫」からテントウムシと名付けました。
「明るいほうに向かう虫」「テントウムシの向かう方向は明るいところ」
そんないわれから、テントウムシは幸運の象徴・縁起の良い虫として親しまれています。
幼虫・蛹で越冬した昆虫探し
モンキチョウ
優しい黄色が特徴のチョウチョです。黄色い羽に白い斑点があり、紋のある黄色いチョウチョなので「モンキチョウ」と呼ばれます。
メスのモンキチョウは黄色の羽の個体と、白い羽を持つ個体もいます。
春の早い時期に見つかるチョウの代表で、一般には幼虫や蛹で越冬すると言われますが、寒さに強く、暖かい地域では冬でも成虫を見かけることもあります。温暖化の影響が広がると今後、より多くの地域で年中見ることができるチョウチョの一つとなるとも言われています。
家の周りで見つかる昆虫
アシダカグモの幼体
見た目は怖いが、人にやさしい虫の代表格がアシダカグモ。
夏に見かける成体は大人の手のひらくらいの大きさで、初めて見たときにはびっくりします。
でも実は、人間にとっては大切な益虫(人の役に立つ虫)で、なんとゴキブリを徹底して退治してくれるのです。ゴキブリは1匹見かけると、30匹は隠れ住んでいると言われますが、アシダカグモは1匹いれば隠れたゴキブリ含め、ゴキブリの巣を丸ごと退治してくれるとさえ言われています。

そんなアシダカグモですが、春の3月4月はまだまだ幼体で、見た目にも普通のクモ。
見かけたらそっと大きくなって帰ってくることを願って見守ってあげてください。
