
「子どもに何か熱中できることを見つけてほしい」「自然に興味を持つきっかけを作りたい」そう願うお父さん、お母さんへ。カブトムシの飼育は、まさにぴったりの体験です!
小さな体の中に大きな生命のドラマを秘めたカブトムシとの暮らしは、子どもたちの好奇心を刺激し、学びと感動に満ちた時間を与えてくれます。
子どもがカブトムシを飼いたいと言ったらまさに最高のタイミング!
この記事では、子どもがカブトムシの飼育を成功させるためにお父さん・お母さんが知っておきたいカブトムシ飼育の基本を、初心者のお父さんお母さんとお子様に向けて、わかりやすく解説します。
飼育の前に知っておきたい基礎知識
カブトムシの寿命・カブトムシを飼育できる期間は6月~10月末
初夏に成虫になったカブトムシは、その年の秋に寿命を迎えます。
カブトムシの成虫は冬を越すことはありません。
お家でカブトムシを飼うときは、捕まえた日から10月末までを目標に、元気に過ごせるように飼育するとよいでしょう。
カブトムシの飼育 飼いはじめに準備するもの
カブトムシの飼育に必要なものは、
- 飼育ケース
- マット(土)
- とまり木
- エサ
です。まずはこれらを準備しましょう。
その他は、カブトムシがより快適に過ごせるようにする工夫のためのものです。必要に応じて用意してあげましょう。
カブトムシ飼育のケース
カブトムシは基本的に1ケースに1匹で飼育します。繁殖を目的とする場合は、交尾のために数日~1週間程度、1つのケースでオスとメスを一緒にしても構いません。
カブトムシを複数匹を同じケースで飼育すると、オス同士で喧嘩をしたり、オスとメスが過度に交尾を繰り返して体力を消耗したりするため、カブトムシを弱らせる原因となります。
そのため、カブトムシに長く元気に過ごしてもらうためには、原則として「1ケースに1匹」で飼育し、繁殖を目的とする場合でも、「交尾のためだけに数日~1週間程度、1つのケースでオスとメスを一緒にする」ようにしましょう。
マット(昆虫マット・腐葉土)
カブトムシ飼育の基本は、腐葉土を中心とした昆虫マットです。
昆虫マットは、カブトムシを捕まえた場所の近くで腐葉土を分けてもらうか、昆虫ショップやホームセンター、インターネット通販、夏場は100円ショップなどで購入することができます。
カブトムシ(成虫)を飼育する場合は、ケースの底から3~5cmを目安にマットを敷きます。
カブトムシをはじめ、生き物を飼育する際は、その生き物がもともと暮らしていた環境にできる限り近づけてあげることが大切です。葉っぱの多い雑木林で暮らすカブトムシを飼育する際には、腐葉土を中心とした昆虫マットを敷いてあげましょう。
昆虫マットを買うならハスクチップやミズゴケもおすすめ。
昆虫マットにはさまざまな種類があり、ハスクチップやミズゴケもその一つです。
昆虫ショップや夏場は100円ショップでも、腐葉土や土の代わりに使える昆虫飼育用の敷材が販売されています。
カブトムシ飼育用のハスクチップやミズゴケは、カブトムシの尿を吸収し、ニオイの発生を抑えたり、雑菌の繁殖を抑える効果があります。
カブトムシにとって、ケース内が清潔で快適に保たれることは長生きにもつながるため、これらのマットもおすすめです。
ハスクチップとは [昆虫飼育用語説明]
ヤシの実の皮を細断して作る床材です。
ミズゴケとは [昆虫飼育用語説明]
苔(コケ)を乾燥させて作る床材です。
止まり木
カブトムシの飼育ケースには、カブトムシがつかまるための止まり木を入れます。
カブトムシは平らな場所でひっくり返ると、なかなか自力で起き上がることができません。止まり木は、つかまって起き上がるための支え・足場となります。
大きさや量の目安は、ケースのどこでひっくり返ってもカブトムシの足が届くように、適切な大きさの止まり木を複数配置することです。止まり木が少ないと、カブトムシはひっくり返ったときに脚をずっと動かし続け、体力を消耗してしまいます。つかまりやすいように、やや多めに配置すると良いでしょう。
カブトムシのエサ
おすすめは昆虫ゼリー
カブトムシのエサとして最もおすすめなのは、昆虫ゼリーです。夏休み期間中は、スーパーマーケットや100円ショップなどでも多く取り扱われているため、簡単に入手できます。
夏場の暑い時期は、オスの成虫で1日に1カップ程度消費します。涼しくなると食欲が減るため、ゼリーがなくなったら追加するようにしましょう。
9月に入ると店頭に置かなくなる店も多いため、9月、10月以降も飼育を続ける場合は、昆虫ゼリーを多めに購入しておくことをおすすめします。
避けた方が良いエサ
スイカやキュウリなど、水分の多い野菜や果物は、カブトムシの排せつ物や尿が多くなり、昆虫マットが汚れやすくなります。飼育ケース内が不衛生になると、カブトムシの健康を害する原因となるため、これらのエサは避けた方が良いでしょう。特に夏場は腐敗しやすく、悪臭の原因にもなります。
より快適な飼育のためにあると便利なカブトムシ飼育用品
より快適な飼育環境を維持するために、コバエシャッターとエサ台を用意すると良いでしょう。
コバエシャッターは、ケースを覆うための不織布などで作られた布で、コバエの侵入を防ぎます。コバエが飼育ケースに侵入すると、昆虫マットに卵を産み、飼育環境が悪化するだけでなく、飼育ケースからコバエが発生するため、コバエシャッターを使用することでそれらを防止できます。
エサ台は、昆虫ゼリーが倒れないようにするための台です。昆虫ゼリーが倒れてこぼれると、もったいないだけでなく昆虫マットが汚れ、飼育環境が悪化するため、エサ台があると快適な飼育環境を保ちやすくなります。
飼育ケースは室内?屋外?
カブトムシを飼育する際、飼育ケースを置く場所は室内が良いのか、それとも屋外が良いのか迷う方もいるかもしれません。結論から言うと、カブトムシの飼育には室内がおすすめです。
室内飼育をおすすめする理由
カブトムシは夏の虫というイメージがありますが、実は暑さに強くありません。日本の夏の高温多湿な環境は、カブトムシにとって過酷であり、弱ってしまう原因となります。特に30℃を超えるような環境は危険です。
室内であれば、直射日光を避けたり、エアコンなどでの温度管理もしやすく、カブトムシが快適に過ごせる環境を維持できます。
屋外飼育をする場合の注意点
室内で飼育する場合、カブトムシの排せつ物やマット臭いや、夜行性のカブトムシが活動する音、 飼育ケースの蓋がしっかりと閉まっていないと、カブトムシが脱走する可能性などがあります。
室内で飼育ができずどうしても屋外で飼育する場合は、直射日光が絶対に当たらない、風通しの良い日陰に置いてください。
カブトムシの世話
カブトムシの世話は、
- エサやり
- 霧吹き
- マット交換
が基本でとてもシンプルです。
多くの子どもがトライできるのもこのシンプルさのおかげです。
カブトムシのエサやり
カブトムシのエサは、なくなりそうになったら追加するようにしましょう。特に夏場の暑い時期は、オスの成虫で1日に1カップ程度の昆虫ゼリーを消費します。これはあくまで目安であり、個体差や気温によって食べる量は異なります。ゼリーの減り具合をよく観察し、常に新鮮なゼリーを与えられるように心がけましょう。
秋に向けて涼しくなってくると、カブトムシの食欲は徐々に落ちてきます。そのため、夏場と同じペースでゼリーを追加する必要はありません。ゼリーの減り具合を見ながら、追加する頻度を調整するようにしましょう。食べ残しが目立つようになったら、腐敗する前に新しいゼリーと交換することが大切です。
霧吹き
昆虫マットの表面が軽く湿る程度に、霧吹きで水分を与えます。水分を与えすぎるとマットが泥状になり、雑菌が繁殖する原因となるため、霧吹きで表面を軽く湿らせる程度に保つようにしましょう。
昆虫マットや土を替える頻度
昆虫マットは、カブトムシの排せつ物や昆虫ゼリーの食べ残しなどで汚れていきます。
昆虫マットが泥状になってきたり、異臭が気になってきたら交換しましょう。
カブトムシにダニがついたら
カブトムシを飼育しているとダニがつくことがあります。
少しのダニなら問題ありませんが、多く付くとカブトムシが弱る原因となります。
ダニを取るときは、柔らかい歯ブラシで優しくブラシを掛けてください。
カブトムシを移動させるコツ
カブトムシが服やカーテンなどにしがみ付いたときは、お尻を軽く突いて歩かせ、止まり木や木片などに移してあげましょう。無理に引っ張ると脚が取れてしまうことがあるため、優しく扱うようにしましょう。
カブトムシ飼育のイベント
カブトムシの飼育は、ただ飼うだけでなく、交尾・繁殖・産卵をさせたり、卵から孵化した幼虫を育てて羽化させたりと、命のつながりを観察することもできます。交尾の様子や産卵の瞬間、幼虫が成長していく過程、蛹への変化、そして成虫への羽化など、様々な変化を間近で観察することができます。これは、カブトムシの一生、つまり命のサイクルを学ぶ貴重な機会となります。
お父さん・お母さんと感動を共有することは、お子さんにとっても大きな喜びとなるでしょう。一緒に観察することで、お子さんの知的好奇心を育み、親子のコミュニケーションを深めることができます。生き物を飼うことは責任を伴います。カブトムシの成長を最後まで見守り、大切に育てることで、命の大切さを学ぶことができるでしょう。
こんちゃんネットは親子で楽しむカブトムシの飼育を応援しています!
