アリのざっくり基礎知識

アリはどんなイメージですか?
働きもの、女王アリを中心に仲良く暮らす。そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
クロオオアリやクロヤマアリなど、身近にいるアリの多くは、女王アリがたった1匹で巣を作り始めるのが一般的です。
女王アリはたくさんの卵を産み、その卵から働きアリや兵隊アリが生まれて、みんなで力を合わせて巣を大きくしていきます。
女王アリ1匹から始まる小さな巣は、やがてたくさんの部屋を持つ複雑な構造へと成長していきます。
働きアリたちは、まるで小さな街の建設作業員のように、一生懸命に巣を作り、食料を集め、仲間を育てます。
アリの社会は、女王アリを中心に、働きアリ、兵隊アリなど、それぞれの役割を持った個体たちが協力し合い、一つの大きな家族のように暮らしているのです。
多様なアリ
一方、アリの種類によっては、複数の女王アリが共同で巣を作ったり、働きアリの中に様々な役割を持つ個体がいたりするなど、社会構造は多様です。
アリの巣は、種や環境によって、土中、朽木、木の枝など、様々な場所に作られます。
働きアリは、餌を集めたり、幼虫を育てたりと、巣の維持に欠かせない役割を担い、兵隊アリは巣を守る役割を主な役割としています。
アリの行列を観察
7月の公園で、アリの長い行列を見つけました。
数えきれないほどの、おそらく1,000匹以上のアリが、まるで隊列を組んで、一本の細い道のように進んでいました。白い粒を抱えたアリが多く、よく見るとアリの卵や蛹です。
最初は、新居を探すための引っ越しかな、新居はどこかなと、のんびりと眺めていたのですが、よく見ると、この鋭い顎の持ち主は、サムライアリ!すると、このアリの行列はもしかしたらこれは、サムライアリによる略奪の場面だったのかもしれません。
サムライアリの習性

サムライアリは、自ら働きアリを育てずに、他のアリの巣を襲って幼虫を奪い、自分の巣で育てる習性があります。
他のアリの巣から奪った卵や幼虫を自分の巣に持ち帰り、働きアリとして育て上げるという独特な習性を持っています。
私が見たアリの行列は、おそらくこのような襲撃の後、新しい働きアリとなる幼虫を巣に運んでいるところだったのでしょう。
まとめ
アリの生態は、奥深く多様です。
身近な公園でもよく観察すると様々な種類のアリを見ることができます。
まずは大きさや色、住んでいる場所(土か朽ち木か)などを頼りに、種類の異なるアリを捕まえてみることも手軽な昆虫観察として楽しめます。
アリの種類を詳しく調べたい方には「アリハンドブック 増補改訂第2版 [ 寺山 守 ]」がおすすめです。
